柄・デザインについて
お客様のご要望に浅草の粋を加えて形にします。今着ている半纏と同じものの製作も可能です。
製作事例
浅草「染の安坊」の柄・デザインのこだわり
トータルのバランス
受注対応担当の三浦です。
お客様にとってたいせつな半纏ですので、ご納得いくよう柄やデザインのご提案をいたします。
半纏の柄やデザインは、大きな神輿会になるほどしっかりとした決まりがあり、それに基づいています。
そういう決まりが無かったり、新たに半纏を作りたかったりする場合は、私からご提案をさせていただきます。
例えば、江戸文字で「池袋」とあったとします。この文字間を開けるのか、くっつけるのか、これだけでも違うんです。
バランスの問題で、くっついているほうがきれいな場合があるんですよ。
同じくっつき具合でも、もう一文字が入ったとき、それがきれいかどうかっていうと、そうじゃなかったりします。
トータルのバランスが大切なんですね。
バランス感覚について
浅草の祭りに関わり、バランス感覚や知識を高めています。
このバランス感覚については、日ごろから磨くよう心がけています。
もともと育った環境も、祖父が職人だったので、家紋や図案は昔から馴染みがあり、それが美しいかどうかが感覚として身についていたとも思います。
また、私は祭りが好きで、三社祭では毎年担いでいます。
仕事以外にも実際の祭りで半纏をよく見て、自分の中の引き出しを多くするようにしています。
祭りに関わることで
浅草の祭りに関わることで、周りの方々にもたくさんのことを教わりました。
例えば、背紋は背中にあるのではなく、背負うものだから、文字下がり(襟の付け根から紋の位置)は短くなければならないなど、柄の意味や背景を叩き込まれました。
これからも日々精進することでこのバランス感覚や知識を高め、ご提案をさせていただければと思います。